松江で、隠れ茶室見学
2014年10月24日22:14 [∟6_1.建築家 中郷洋次]
先日訪れた松江で、“不昧流大円会”の古津先生のお宅で隠れ茶室を見せていただきました^^
以下リンク先からの引用です。
隠れ茶室とは、松江市にある明治初期の民家の小部屋が、
ぜいたくとされていた茶の湯を庶民がひそかに楽しんだ「隠れ茶室」である
可能性の高いことが分かりました。
隠れ茶室の新たな確認は極めて珍しく、文化の香りを味わおうとした
当時の人たちの姿を浮かび上がらせる発見として注目されます。
この小部屋は、明治時代初めに建てられた松江市雑賀町の
木造の民家の2階にあります。
わずか3畳の広さで、炉や茶道具を置くための棚、
それに円い窓などを備えています。
茶の湯の歴史を研究している福田誠一郎さんが、
民家についての情報を得て調べたところ、
2階の奥の目立たない場所に設けられていたほか、
円い窓の外側に四角い障子が取り付けられ、
外から見えないように工夫していました。
江戸時代に大名や武士の間で茶の湯が盛んだった松江でも、
庶民が楽しむことはぜいたくだとして禁じられ、
外からは茶室と分からない隠れ茶室が作られたことが分かっています。
福田さんたちによりますと、今回の小部屋は隠れ茶室とみられ、
新たな確認は極めて珍しいということです。
福田さんは「明治になっても初期の混乱期に大
っぴらに茶の湯を楽しむのは難しかったのではないか。
文化の香りをひそかに味わいたいと考えた人たちの
姿が浮かび上がる」と話しています。
山陰の歴史や文化について詳しい元島根女子短期大学学長の藤岡大拙さんは
「松江に隠れ茶室があったことは聞いていたが、
今になって新たに確認されるとは思わなかった。
庶民の茶の湯へのこだわりをくみ取ることができる。
茶の湯の文化が廃れつつある現代にあって、
改めてその存在意義を見直すきっかけになるのではないか」と話しています。